2026年08月14日

断水時に家庭で水を守る初動と給水の備え

断水時に家庭で水を守る初動と給水の備え

2026年7月の熊本の地震では、断水や濁り水、水圧の低下が同時に起きました。水は飲むだけでなく、手洗い、トイレ、食事作りにも必要です。私たち株式会社五幸は、給排水設備に関わる立場として、断水時に家庭で何を先にするかを分かりやすくお伝えします。

目次

  1. 断水はなぜ長引くのか
  2. 家で最初に確認する水の動き
  3. 応急給水を使う前の準備
  4. 断水に備えるために今日できること

1. 断水はなぜ長引くのか

熊本では、7月31日午後2時時点で10市町、約7万9100戸の断水が報じられました。内訳には、八代市の約2万5000戸、宇城市の約1万7000戸、熊本市の約8700戸が含まれます。

断水がすぐ直らない理由は、蛇口だけの問題ではないからです。水は、浄水場から配水管を通って家に届きます。地震で配水管が壊れると、水を送っても地面の中で漏れてしまいます。

意外にも、家の中の蛇口が無事でも水は出ません。道路の下にある管、ポンプ、受水槽など、いくつもの場所を順に確かめる必要があります。

2. 家で最初に確認する水の動き

断水の時は、まず家の中で水を使い続けないことが大切です。水圧が下がっている時に蛇口を開けたままにすると、復旧時に濁った水が出ることがあります。

確認する順番は、次の通りです。

  • 台所、洗面所、浴室の蛇口を一度閉める
  • トイレの水を何度も流さない
  • マンションでは管理会社や掲示を確認する
  • 受水槽やポンプの停止情報を確認する

つまり、「出るか試す」を何度もくり返すより、まず閉めて待つ方が安全です。熊本市南区の一部でも断水が報じられ、水圧低下や水が出づらい状態も伝えられました。少し出る水でも、飲み水に使う前には自治体の案内を確認してください。

3. 応急給水を使う前の準備

八代市や宇城市などでは、水道水が出ないため応急給水が始まりました。応急給水所へ行く時は、容器の準備で困ることがあります。

家庭で用意しやすい物は、ふた付きのポリタンク、空のペットボトル、清潔なバケツです。運ぶ時は水が重くなります。小さな容器に分けると、子どもや高齢の方も扱いやすくなります。

ただし、飲み水と生活用水は分けて考えます。飲む水は清潔な容器へ入れます。トイレや掃除に使う水は、浴槽にためた水などを使うと無駄が減ります。

4. 断水に備えるために今日できること

地震発生から5日目にも断水が続き、約9000人の避難が報じられました。猛暑の中で水が止まると、体調にも影響します。水分補給、手洗い、トイレの不安が重なるためです。

家庭では、飲み水の置き場所、給水容器、トイレ用の水を分けて決めておくと安心です。マンションや施設では、受水槽、ポンプ、配管の状態を日ごろから点検することも大切です。

私たち株式会社五幸は、給排水設備に向き合う仕事を通じて、ふだん見えない水の通り道を守る大切さを感じています。断水は突然起きます。だからこそ、今日のうちに蛇口の先だけでなく、水が届く仕組みまで意識しておくことが、家族を守る一歩になります。